各点の位置ベクトルを A,B,C,… と書き、PQ=Q−P を用いる。
1. 中点と等式の証明
三角形 ABC の辺 BC,CA,AB の中点をそれぞれ L,M,N とすると
L=2B+C,M=2C+A,N=2A+B
L, M, N は辺 BC, CA, AB の中点(黄色は中点三角形 LMN)
(a) BN+CM=LA
BN=N−B=2A−B,CM=M−C=2A−C
BN+CM=22A−B−C=A−2B+C=A−L=LA■
(b) BL+CM+AN=0
BL, CM, AN はそれぞれ辺 BC, CA, AB の半分。継ぎ足すと出発点に戻る(=一周 BC+CA+AB=0 の半分)ので和は 0。
3 本を継ぎ足すと閉じる = 和は 0
BL=2C−B,CM=2A−C,AN=2B−A
BL+CM+AN=2(C−B)+(A−C)+(B−A)=0■
2. AL, BM, CN を a,b で表す
原点を A にとり AB=a, AC=b とする。このとき B=a, C=b であり
L=2a+b,M=2b,N=2a
AL=21(a+b)
BM=M−B=2b−a=−a+21b
CN=N−C=2a−b=21a−b
3. 平行四辺形 ABCD
対角線について
AC=AB+AD=a,BD=AD−AB=b
AB=x, AD=y とおくと
x+y=a,y−x=b
辺々を足し引きして
AD=21(a+b),AB=21(a−b)
4. 三角不等式
∣a+b∣≤∣a∣+∣b∣(第 11 図(b))
第 11 図(b) のように点 A,B,C をとり
a=AB,b=BC,a+b=AC
とする。三角形 ABC では 1 辺の長さは他の 2 辺の長さの和を超えないから
∣AC∣≤∣AB∣+∣BC∣⟹∣a+b∣≤∣a∣+∣b∣
等号が成り立つのは A,B,C が一直線上に並ぶとき、すなわち a,b が同じ向きのときである。
∣a−b∣≤∣a∣+∣b∣(第 12 図)
第 12 図のように点 O,A,B をとり
a=OA,b=OB
とすると
a−b=OA−OB=BA
三角形 OAB では辺 BA の長さは他の 2 辺の長さの和を超えないから
∣BA∣≤∣OA∣+∣OB∣⟹∣a−b∣≤∣a∣+∣b∣■
等号が成り立つのは O,A,B が一直線上に並ぶとき、すなわち a,b が反対向きのときである。
5. 辺 BC の 3 等分点 D,E
B→C の向きに B,D,E,C と並ぶ。原点を A にとると
D=32B+31C,E=31B+32C
AD=32AB+31AC,AE=31AB+32AC
和をとると
AD+AE=AB+AC■
6. 四辺形 ABCD の辺 AD,BC の中点 M,N
M=2A+D,N=2B+C
MN=N−M=2(B−A)+(C−D)=21(AB+DC)
7. 3 等分点 M1,M2(辺 AD)、N1,N2(辺 BC)
M1=32A+31D,M2=31A+32D
N1=32B+31C,N2=31B+32C
したがって
M1N1=N1−M1=32AB+31DC
M2N2=N2−M2=31AB+32DC
和をとると
M1N1+M2N2=AB+DC■
第 6 問の MN=21(AB+DC) とも整合する。